市指定-天然記念物2

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更新日:2023年03月01日

神代杉(じんだいすぎ)

年輪が見える輪切りの木の写真の横に神代杉と文字が入った画像

神代杉の輪切り

 大見川の上流には、カワゴ平火口から噴出した火山灰が厚く堆積し、段丘を作っています。火山灰の堆積した年代は約3千年前とされますが、当時の杉の森林がそのまま火山灰に埋まり、その後化石として出土したものが神代杉です。
 伊豆市資料館にある神代杉は、昭和57年8月1日、台風10号の襲来により崩壊した筏場区内に先端を現し、掘り出されたものです。
 残っている中心部の年輪は350本あり、直径は160センチメートルです。
昭和63年4月11日指定 伊豆市上白岩
伊豆市資料館に展示

妙泉寺の大イチョウ

青空の下、緑の葉が茂った大きなイチョウの木が立っている写真

 原保にある永正山妙泉寺は、延文元年(1356)日進上人の開基で、天野妙泉信女の帰依によって建立されました。妙泉信女が篤信の徒だったため、法名をそのまま寺名としました。永正年間(1504~21)日経上人により中興されたので、山号を永正山と称しています。
境内の山門右手に大イチョウがあり、目通り3メートルを超え、樹高約30メートル、樹齢はおよそ400年以上です。秋にはギンナンが実り、11月末には見事に黄葉し、吹き始める木枯らしとともに扇形のイチョウの葉が地面を一面に埋め、秋の終わりを告げます。
昭和63年4月11日指定 伊豆市原保287-1 妙泉寺

大城家のカヤ

両側に長く枝が伸び、緑の葉が茂っているカヤの木の写真

屋敷奥側の1本

 根回り3.2メートル、樹高20メートル、目通り2.9メートル、樹齢は推定500年で、樹高は県下のカヤ類ではかなり高い部類です。
 梢端部を欠如(虫害か折損による)していますが、上梢部に枝が集まり美しい姿を見せています。
 このカヤは雌木で樹勢はきわめて旺盛です。
平成元年3月4日指定 伊豆市瓜生野 個人宅

妙国寺のカヤ

手前の瓦屋根のある門が立っていて、奥に緑の葉が茂ったカヤの木が立っている写真

山門脇に立つ妙国寺のカヤ

 根回り6.1メートル、目通り3.68メートル、樹高15メートル、樹齢の推定は700~800年とされます。
 妙国寺の入口山門脇にあり、訪れる人はその太さに驚きます。境内の景観によく調和していて、保存は良好であ、毎年秋には実が緑雨の如く降りしきります。
 平成元年3月4日指定 伊豆市加殿118 妙国寺

山門脇応永のイヌマキ

手前に赤い灯篭が立っていて、幹に縄が巻かれたイヌマキの木を下から写している写真

見上げると迫力のあるイヌマキ

 茅葺の山門前の石段に覆いかぶさるように大きく枝を広げています。目通幹囲4.68メートル、根元周囲5.22メートル、樹高14.9メートル、樹齢はおよそ600年と推定されてます。枝張りは、東西17.0メートル、南北10.6メートルで、平成2年春、調査にあたった環境庁自然公園指導員による巨木ランキングでは、全国第2位に相当するということです。
 寺には応永29年(1422)の修理銘のある古い仏像が伝えられており、最近までこれが寺歴を証す最古の遺物と考えられていました。呼称の「応永のイヌマキ」は、寺が少なくとも応永年間には創建されていることから、イヌマキの起源もそこまでは遡れるということによります。
 平成2年9月28日指定 伊豆市市山234 明徳寺

お宮のシイ

緑の葉が茂り、幹に縄が巻かれたシイの木が立っている写真

 ブナ科シイノキ属のシイは、日本列島中部以南の暖地に産する常緑高木です。すぐれた建築材で、昔は、実は食用、樹皮は染料になっていました。また、元禄(1688~1703)のころ、湯ヶ島でシイタケの人工栽培法が発明されてからは、栽培用ほだ木の原木としても使用されてきました。
 天城神社は『増訂豆州志稿』に「応永2年(1395)重修ノコトアリ」と記されています。この記載の基になった棟札はすでに失われているものの、「湯ヶ島村」の村名も記されていたといい、それから判断すると600年近い昔にこの椎の木はすでに200年の樹齢を数え、その様子を見守っていたのであろうと思いを馳せることができます。
 この木は平成2年、神社庁から御神木として指定を受けました。
 目通り7.67メートル、樹高およそ18メートル、推定樹齢800年といわれます。
平成2年9月28日指定 伊豆市湯ヶ島305 天城神社

地蔵ケ平のスダジイ

苔が生えた大きな幹が伸びているスダジイの木の根元を写している写真

力強い木肌のスダジイ

 筏場区内の追越地区から林道を800メートルほど入ったところに、樹齢千年を超えたと思われる椎の老木(スダジイ)が立っています。
 根回り10メートル、樹高15メートル。苔むした太い幹に風格を漂わせ、座り続けています。
 付近の古道沿いには祠がありお地蔵さんを祀っていて、多くの人々が通った往時が偲ばれます。
 生育地は30~40年前まで畑として利用され、椎の木平という地名も残っていますが、いまでは訪れる人はほとんどありません。
 平成12年6月26日指定 伊豆市筏場542-1

この記事に関するお問い合わせ先

社会教育課 生涯学習スタッフ
伊豆市八幡500-1
電話:0558-83-5476 ファックス:0558-83-5480
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