県指定-天然記念物

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更新日:2023年03月01日

豊かな自然に恵まれた伊豆市では、天城の太郎スギなど10件が県指定天然記念物になっています。

益山寺の大モミジ

葉が所々赤く色づく大きなモミジの木の写真

根回り5.46メートル、目通り4.05メートル、樹高27メートル、樹齢900年ほどで県下最大の楓です。木肌が美しく保存は良好で、瘤が多くあり盛り上がる力強さは、風雪に耐えた歴史を見せています。
市指定の大イチョウを従え、秋の紅葉は美しく、境内にある石仏群と調和してみごとな風物絵巻となります。

昭和30年2月25日指定 伊豆市堀切760 益山寺

修禅寺のカツラ

根本の近くから枝分かれし高く伸びるカツラの木の写真

修禅寺奥の院の山中にある桂の大樹は、目通り7メートル、樹高30メートル、枝張り26メートル、樹齢1千年以上といわれる古木です。

伝説によれば、弘法大師が、中国から持ち帰った桂の枝を杖にして薬草を採取していたとき、それを挿したのが根付き、今日まで生きているということです。
この桂の木の空洞には大師の石造を祀り、「桂の大師」と呼んでいます。

昭和31年5月24日指定 伊豆市修善寺奥山

日枝神社のイチイガシ

根本から少し離れた位置にしめ縄がまかれているイチイガシの木の写真

根回り5.5メートル、目通り4.5メートル、樹高25メートルの大木です。一位樫は九州地方に多く生育する木で、伊豆ではあまり見られません。
日枝神社は修禅寺の鬼門に位置していて、弘法大師が建立したといわれています。もとは修禅寺の山王社でしたが、明治初年(1838)の神仏混淆((こんこう))廃止令により分離されました。
境内には杉や、欅、槙などの大木がそびえ立っています。

昭和32年5月13日指定 伊豆市修善寺826(上神戸) 日枝神社

天城の太郎スギ

周辺に過ぎの木が生える中、中央に立つひときわ高い杉の木を見上げるように撮影した写真

滑沢渓谷から遊歩道又は林道を歩いて約20分の山腹にそびえ立っています。目通幹囲9.6メートル、根元周囲13.6メートル、樹高48.0メートル、枝張りは長径で27メートル、樹齢は約400年です。
 国有林の中にひときわ高くそそり立ち、かつては、道に迷ってもこの杉が見えれば方向がわかるとまで言われていました。多年の風雪に耐え、今なお枝葉が美しく繁茂し、樹勢も盛んです。

昭和36年10月6日指定 湯ヶ島国有林 109林班

浄蓮のハイコモチシダ群落

羽のような形に枝分かれした葉がたくさん垂れ下がるハイコモチシダ群落の写真

浄蓮の滝に正対して、岩壁からたくさんの大型の羊歯の葉が下垂するのを見ることができます。
このシダは、伊豆から東南アジア、ヒマラヤにかけ分布しますが、日本では伊豆半島と熊本県に稀に分布するのみで、この群落は分布北限としてばかりでなく、日本で初めて発見されたものでもあります。
長さ1.5メートルを越える大きな常緑の葉を持っていて、葉の先端の近い所に淡褐色の鱗片でおおわれた大きな芽ができます。名前の由来は、この芽が地面に接し、新しい苗を作ることで、子どもを持って地面を這って増えるという意味を表します。

昭和36年10月6日指定 湯ヶ島国有林 153林班 浄蓮の滝周辺

法泉寺のシダレザクラ

太い根元から複数枝分かれして広がり、稲のように垂れ下がり花を咲かせるシダレザクラの写真

法泉寺の創建は、寺伝で天正4(1573)年とされます。この桜はその後間もなく植えられたと言い伝えられています。推定樹齢は350年、根廻り2.7メートル、樹高20メートル。

バラ科サクラ属の落葉高木で、エドヒガンザクラとシダレザクラとの間にできた雑種であるといわれ、シダレザクラとしては当地方随一の大樹です。

開花は春の彼岸の中日以降で、他よりやや早く、開花期間も若干長く、その時期と当地特産のシイタケ収穫の最盛期がほぼ一致しているため、地元では作業を進めるうえでの一つの目安になっています。

最近、樹勢が衰えてきており、地元を中心に保護対策に尽力しています。

昭和39年10月6日指定 伊豆市本柿木331 法泉寺

安楽寺のクス

お寺の紋のすぐ横に立っている根元から3メートルほどの地点から枝分かれし大きく広がり緑の葉をつけるクスの木の写真

樹高25メートル、根回り14.2メートル、樹齢約1.000年(お寺の言伝えから)

土肥の歴史とともに生き、今なお衰えをみせることのない樹勢を誇り、市民に安らぎを与えています。

昭和55年11月28日指定 伊豆市土肥709 安楽寺

田沢のイヌマキ

右側に見える家の屋根の4倍ほどの高さまで伸びた細長く深緑色の葉を付けたイヌマキの写真

狩野川に沿った屋敷の一角に、ほぼ直立した状態でそびえ立っています。目通幹囲3.8メートル、根元周囲8.3メートル、樹高約29メートル、樹齢はおよそ600年と推定され、枝張りは東西14.3メートル、南北14.2メートル。幾多の風水害に耐えて今なおはつらつとした樹勢をたもっています。

イヌマキは常緑の高木で関東南部以西にひろく分布し、特に海岸に近い地域では防風垣として多く植えられています。材は昔、鉄砲の台尻などに用いられたが、水湿に耐えるので桶としても使用されました。

昭和55年11月28日指定 伊豆市田沢

青埴神社の枝垂イロハカエデ

鮮やかな赤やオレンジ色の葉っぱを付けた枝が下向きに垂れ下がるイロハカエデの写真

このイロハカエデはカエデ科に属する落葉高木で、カエデ(広義)・モミジ・イロハモミジ・コバモミジ・タカオモミジともいわれます。樹齢は推定140~180年、枝垂れの高は7.7メートル、目通り1.88メートル、樹高4.5メートルで当地方最大のものです。紅葉の時期は多種より少し遅いが、その枝葉には四季それぞれの趣があります。

この木は、いまから100年以上まえ、それまで地区の民家にあったものが神社に寄進されたもので、天然記念物に指定されるまでは、子どもたちの格好の遊び場として、樹上によじ登ったり、枝にぶら下がったりと大変に親しまれてきたということです。

昭和58年9月27日指定 伊豆市青羽根237 青埴神社

下白岩のレピドサイクリナ化石産地

薄いオレンジ色のような小さな化石の粒の写真

下白岩の西区一帯の地層は、白い岩石で形成されていて、一部が路頭しています。「白岩」の地名はこれから起こっています。
ここは直径3~4ミリメートルの円盤型をした、原生動物の大型有孔虫化石を産することを全国的に知られ、古くから多くの人が訪れています。
伊豆半島は昔、南方洋上に浮かぶ一火山島で地殻変動によって北上し、およそ100万年前に本州に衝突したという学説があります。日本の他の地域と伊豆半島では、この化石の年代が大きくずれているため、その説を証明するものとして、学術上貴重な資料とされています。

平成5年3月26日指定 伊豆市下白岩

この記事に関するお問い合わせ先

社会教育課 生涯学習スタッフ
伊豆市八幡500-1
電話:0558-83-5476 ファックス:0558-83-5480
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