「しろばんば」は、平成9年に旧天城湯ヶ島町の食生活推進協議会のメンバーが廃食油リサイクル粉せっけんの先進団体を視察したことからはじまります。視察時の実験で、せっけんを溶かした水槽の中で元気に泳ぐ金魚を見て、環境保全への貢献と廃食油せっけんの安全性を実感し、これをきっかけにボランティアを募集して活動を開始しました。
 せっけん作りの講習会に参加し試行錯誤の結果、平成10年10月にエコマーク商品の認可を取り付け、「しろばんば」の商品名で販売を開始しました。そして平成16年に改正された新基準についてもいち早く認定を受け、併せて洗浄力試験においても指標せっけんと同等以上であることが証明されました。
 現在、会員が交代で粉せっけん製造に携わっています。原料の廃食油はボランティア会員の口コミにより一般家庭から調達し、約1ヶ月かけて製品化されます。手作業の部分が多く手間と時間がかかり製造できる個数も限られていますが、JIS規格による成分試験を時々行い、より品質の良いせっけんを供給できるよう活動を続けています。
 この粉せっけんは、1.2キログラム袋入りと300グラムボトル入りの2種類で、環境衛生課・天城湯ヶ島支所に置いてあります。

型枠から取り出したところ。 この後1ヶ月ほど寝かせます。