発掘調査事例
平成18年度
1.上白岩遺跡
伊豆市上白岩 (調査期間 平成18年7月8日他)
個人住宅建設に伴う発掘調査を行いました。国指定の上白岩遺跡から北西に15メートルほどの場所です。擁壁を埋設する予定箇所に任意でトレンチを設定し、試掘をおこないました。
以前は畑地で、その耕作土から縄文土器の破片が見つかりました。擁壁の埋設は遺跡に影響を及ぼす恐れがないと判断し、調査は終了しました。
調査風景
調査の様子
2.宮之前遺跡
伊豆市上白岩 (調査期間 平成19年1月11日、12日)
無線基地局建設に伴う試掘確認調査を行いました。
国指定の上白岩遺跡から北に100メートルほどの場所です。アンテナの基礎を埋設する予定箇所に任意でトレンチを設定しました。
調査の結果、以前は水田や畑地であったことがわかり、その下層からは土坑のような落ち込みや、縄文土器の破片や黒曜石片が見つかっています。
今後、本調査をおこなう場合には、お知らせします。
試掘トレンチの土層断面
試掘調査出土遺物
3.赤崩遺跡
伊豆市大平柿木 (調査期間 平成19年2月15日)
個人住宅建設に伴う試掘確認調査を行いました。新たに基礎杭を埋設する予定の近くで任意にトレンチを設定しました。
以前は住宅前の田んぼから、縄文時代の石皿、磨製石斧、石棒などが見つかっています。
調査の結果、遺物や遺構はなく、基礎杭の埋設は遺跡に影響を及ぼす恐れがないと判断し、調査を終了しました。
調査風景1
調査風景2
4.宮之前遺跡
伊豆市上白岩 (調査期間 平成19年3月28日~30日)
以前試掘調査をした結果、本調査となりました。
前回試掘調した場所を含め、やや範囲を拡げて本調査をおこないました。
調査の結果、土坑と呼ばれる穴の跡が5基、ピットと呼ばれる(柱穴か?)穴の跡が4基見つかりました。
遺物は、前回の試掘調査を含め、縄文土器片が約40点、黒曜石片が1点見つかりました。
遺物を調べている途中なので、詳しくはわかっていませんが、国指定史跡である上白岩遺跡との関係があるような同時期の縄文土器片だった場合は、上白岩遺跡の推定範囲が更に拡がる可能性もあります。
発掘調査のようす
穴の跡が見つかったようす
この記事に関するお問い合わせ先
社会教育課 生涯学習スタッフ
伊豆市八幡500-1
電話:0558-83-5476 ファックス:0558-83-5480
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更新日:2023年03月01日